【小藪千豊】人生会議のポスターに批判殺到?吉本の政府系PRまとめ

吉本興業所属のお笑い芸人・小藪千豊さんを起用した厚生労働省の「人生会議」ポスターが大きな批判を受けています。
HP上での公開も、ポスター配布も批判を受けて中止になりました。
小藪さんはMBSで出演している番組「ミント!!」で謝罪しました。
自分の顔がキモかったせいで、イケメンを起用していたらこんなに抗議は来なかったのでは?
と冗談を交えました。
しかし、本当にそんなことが問題なのでしょうか?
そしてそもそも、吉本の芸人を政府系のPRで起用し続けることに問題は無いのでしょうか?
そこで今回は…
- 「人生会議」のポスターとは?
- 何が問題なの?
- 他にも政府系PRやってるよね?
といったことについて、調べてみました。
なんだこの気持ち悪いポスターは!?

出典:朝日新聞
そもそも人生会議とは…
「人生会議」とは、もしもの時の為に、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取り組みのこと。
厚生労働省のHPではこのようになっています。
病気になって、万が一意思表示が出来ない状態になる前に、家族などで話し合っておきましょう、という試みです。
しかし、それにしてもこのポスターの小藪さんの恐ろしい表情。
これに対して、現在病気を患っている患者やその家族が傷ついたと抗議した為、このポスターを掲載することが中止になりました。
こんな恐ろしい状態になる前に、「人生会議」しておきましょう。
という趣旨は分からなくはないんですが…
Twitter上では、「#勝手に人生会議」というハッシュタグで、人生会議はこうあるべきだ。
という主張もされており、その個人が考えたポスターが下記添付の画像です。
こちらの方が、良い気がします。

出典:Twitter
イケメンだったら問題にならなかった?!
この問題に対して、ポスターに起用された小藪さんがMBS「ミント!!」で謝罪しました。
抗議文を見せてもらったんですけど。
ある議員の方には「グロテスクなポスター」と言って頂いて…
イコール僕しか写ってない訳ですから、顔面がきもいと言われていることであって。
僕が引き受けなければ良かったわけですよね。
「イケメンだったら問題にならなかった」ともとれるこの冗談交じりの謝罪。
しかし、そういう問題では無いのではないでしょうか。
実際に病気で苦しんでいる人からすれば、吉本の芸人がお茶らけて「人生会議しとこ!」などと言われたらどう思うでしょうか?
きっと傷つくと思います。
そして、朝日新聞なども指摘している様に、小藪さんのこのポスターに、税金4070万円も掛かっています。
政府が吉本に大金を支払ってPRしてもらうことは、そもそも正しいのでしょうか?
そこがまず、間違っていると思います。

出典:cakes
小藪だけじゃない、大量の吉本芸人PR?!
小藪さんだけではありません。
最近、吉本芸人が政府系のPRをしていること、多いと思いませんか?
例えば、おかずクラブの2人は国土交通省のPR。
「建設業界における女性活躍推進施策」の一環なんだそうです。
【吉本女性芸人VS国土交通省!?】
おかずクラブなどの女性タレントが建設業に挑戦。
「オカリナ危ない!」「イヤだ!」「これが建設業のやり方か!」
動画を公開中。https://t.co/PIfGeSIjzB pic.twitter.com/pYGwzOvraN— 国土交通省 (@MLIT_JAPAN) January 5, 2017
建設業の中でも女性が今より活躍することは良いことだと思います。
しかし、吉本興業に発注して、高い税金を支払う必要があるのでしょうか?
これだけではありません。
外務省は海外安全サービス「たびレジ」の登録推進大使にケンドーコバヤシさんを就任させています。

出典:産経フォト
まだまだあります。
消費者庁はロバート・秋山さんらを起用して、PR動画を公開しています。
肝心な政策の中身には何も触れていないのですが…
これ以外にも、防衛相が自衛官募集キャンペーンにNON STYLEやフルーツポンチ、尼崎インターらを投入して動画を作っています。
吉本芸人が現役自衛官と「剣道対決」をしたり、「女性自衛官の私服チェック」をする内容です。
これに税金が投入されることに、問題がないとは思えないのです。

出典:@PRESS
まとめ
小藪さんのポスターが抗議にあっていることを受けて、ダウンタウンの松本人志さんは次のように言いました。
「巻き込み事故や」
つまり、PRしただけの芸人には罪はないという意味合いなのでしょう。
しかし、吉本興業という一企業が、これ程政府とズブズブの関係であることに問題があると思うのです…